最新号の目次(第50号 2023年12月)
■はじめに
『島崎藤村研究』五〇周年記念号発行について 会長 細川正義
■論文
島崎藤村と芥川龍之介―「芥川龍之介君のこと」に託した真意― 細川正義
『近代画家論』の受容を背景に―島崎藤村と徳冨蘆花の雲― 三輪眞理子
〈心理的救済〉の内実―『破戒』を中心に― 友重幸四郎
異性愛への違和―『桜の実の熟する時』、『春』をめぐって― 森本隆子
『家』に描かれなかった事柄―『分配』にも触れつつ― 下山孃子
「私」と「場所」を繋ぐ―「ローカル・カラー」の時代の中の『千曲川のスケッチ』―
岡英里奈
藤村のリモージュ体験―安らぎの地との邂逅― 宇野憲治
「伸び支度」の射程―〈初潮〉という受難― 関谷由美子
小諸につながる『夜明け前』―三人をめぐって― 水野永一
「夜明け前」における経世済民観の形成―尾張徳川家の林政史評価を補助線として―
栗原悠
文学者の講演―島崎藤村の講演筆記から― 永渕朋枝
島崎藤村と『戦陣訓』―その校閲への熱情― 黒田俊太郎
中国における島崎藤村の文学 陳知清
■エッセイ
島崎藤村学会と私―伊東一夫先生との出会い― 新井正彦
島崎藤村学会と私 伊狩弘
島崎藤村学会と私―学会誌投稿の思い出― 宇田川昭子
世界文学としての島崎藤村 大田正紀
島崎藤村学会と私 小川淳
島崎藤村学会と私 尾﨑勝美
島崎藤村学会と私―研究者としての基軸― 川島秀一
島崎藤村学会と私 神田重幸
島崎藤村学会と私 金貞恵
島崎藤村学会と私 小林明子
島崎藤村学会と私 作田光代
島崎藤村学会と私―東欧の片隅から東洋の片隅へ― ホルカ イリナ
島崎藤村学会と私―剣持武彦先生の憶い出― 中山弘明
島崎藤村学会と私 三宅勝子
パリの藤村旧居―藤村の「新生」の地を訪ねて― 渡辺保幸
■『島崎藤村研究』総目次
■島崎藤村学会全国大会会場一覧
■編集後記
「研究消息」への情報提供依頼
会員の皆様の研究活動を紹介させていただいています。第52号には2024年4月はじめから2025年3月末までに単著として刊行されたもの、もしくは雑誌、新聞等へ発表掲載されたものを一部お送りください。締め切りは2025年6月末日です。送付先は編集委員会宛にお願いします。(編集委員会は、731-0222 広島市安佐北区可部東3丁目15-20 kenji2261@outlook.jp 宇野憲治宛です。)
次号の募集要項
次号の「島崎藤村研究」第52号(2025年9月発行予定)の論文・資料類の原稿を募集いたします。「投稿規定」にしたがって、ご応募ください。
総目次
第50号(2023年12月)
■はじめに
『島崎藤村研究』五〇周年記念号発行について 会長 細川正義
■論文
島崎藤村と芥川龍之介―「芥川龍之介君のこと」に託した真意― 細川正義
『近代画家論』の受容を背景に―島崎藤村と徳冨蘆花の雲― 三輪眞理子
〈心理的救済〉の内実―『破戒』を中心に― 友重幸四郎
異性愛への違和―『桜の実の熟する時』、『春』をめぐって― 森本隆子
『家』に描かれなかった事柄―『分配』にも触れつつ― 下山孃子
「私」と「場所」を繋ぐ―「ローカル・カラー」の時代の中の『千曲川のスケッチ』―
岡英里奈
藤村のリモージュ体験―安らぎの地との邂逅― 宇野憲治
「伸び支度」の射程―〈初潮〉という受難― 関谷由美子
小諸につながる『夜明け前』―三人をめぐって― 水野永一
「夜明け前」における経世済民観の形成―尾張徳川家の林政史評価を補助線として―
栗原悠
文学者の講演―島崎藤村の講演筆記から― 永渕朋枝
島崎藤村と『戦陣訓』―その校閲への熱情― 黒田俊太郎
中国における島崎藤村の文学 陳知清
■エッセイ
島崎藤村学会と私―伊東一夫先生との出会い― 新井正彦
島崎藤村学会と私 伊狩弘
島崎藤村学会と私―学会誌投稿の思い出― 宇田川昭子
世界文学としての島崎藤村 大田正紀
島崎藤村学会と私 小川淳
島崎藤村学会と私 尾﨑勝美
島崎藤村学会と私―研究者としての基軸― 川島秀一
島崎藤村学会と私 神田重幸
島崎藤村学会と私 金貞恵
島崎藤村学会と私 小林明子
島崎藤村学会と私 作田光代
島崎藤村学会と私―東欧の片隅から東洋の片隅へ― ホルカ イリナ
島崎藤村学会と私―剣持武彦先生の憶い出― 中山弘明
島崎藤村学会と私 三宅勝子
パリの藤村旧居―藤村の「新生」の地を訪ねて― 渡辺保幸
■『島崎藤村研究』総目次
■島崎藤村学会全国大会会場一覧
■編集後記
第49号(2022年11月)
■論文
『夜明け前』を読む―島崎重寛(正樹)の「絶筆」を中心に― 鈴木昭一
島崎藤村の〈朝鮮〉認識―『京城日報』全集逸文をはじめとして― 永渕朋枝
『巡礼』の意味するもの 藤岡加世子
■書評
陳 知清著『島崎藤村 ―「個」と「社会」の問題を超えて―』 宇野憲治
下山孃子著『近代文学に見る〈霊性〉』 宇野憲治
■研究消息(二〇二〇年四月~二〇二二年三月) 中山弘明
第48号(2021年9月)
■論文
藤村詩の構築―「七曜のすさび」を中心に― 藤岡加世子
島崎藤村の創作における〈ロマン〉の退潮―一九一〇‒二〇年代の寿貞評価言説を起点として― 栗原悠
『家』―〈永続〉の信仰―〈御先祖〉という思想― 関谷由美子
藤村と『国民新聞』及び青年達―『藤村全集』逸文より― 永渕朋枝
『夜明け前』の考察―二つの疑問― 伊狩弘
島崎藤村『夜明け前』論―青山半蔵の国学思想を中心として― 陳知清
第47号(2020年9月)
■論文
藤村のイブセン受容―『ロスメルの家』を中心に― 下山孃子
『家』と高瀬家 熊谷かおる
『夜明け前』と島崎藤村 関秀雄
藤村に映るフランス 藤岡加世子
■報告
第四十六回島崎藤村学会全国大会 木曽福島大会見聞記 井上康男
■書評
ホルカ・イリナ著『島崎藤村 ひらかれるテクスト メディア・他者・ジェンダー』 宇野憲治
黒田俊太郎著『「鏡」としての透谷 表象の体系/浪漫的思考の系譜』 栗原悠
永渕朋枝著『無名作家から見る日本近代文学 島崎藤村と『処女地』の女性達』 中山弘明
■研究消息(二〇一九年一月~二〇二〇年三月) 宇野憲治・中山弘明
第46号(2019年9月)
■論文
島崎藤村―旅と人生― 宇野憲治
『破戒』以前の部落問題文芸作品―人権思想の視点から― 倉持リツコ
再生を賭けた渡仏―パリでの交流を通して― 三輪眞理子
『処女地』刊行に生まれた基調 藤岡加世子
感想集『飯倉だより』と当時の新聞雑誌―初出との校異から― 永渕朋枝
『夜明け前』が描く日本の特殊な近代―街道人のナショナリズムと「王政復古」― 井村俊義
■書評
目野由希著『日本ペン倶楽部と戦争 戦前期日本ペン倶楽部の研究』 宇野憲治
■研究消息(平成三十年四月~平成三十一年三月) 宇野憲治・中山弘明
第45号(2018年9月)
■論文
『桜の実の熟する時』の辿る幸福―旅に込められた意味 藤岡加世子
シンポジウム「家族・女学生・ホモソーシャルな欲望」
のコーディネーターの一人として 中山弘明
〈少女情死事件〉の時代―〈性欲論議〉と少女 関谷由美子
両性具有の模索―島崎藤村『家』を読む 鈴木啓子
■研究消息(平成二十八年三月~平成三十年三月) 細川正義
第44号(2016年9月)
■論文
『落梅集』のもたらす旅情―恋愛詩を中心に― 藤岡加世子
〈欲望〉あるいは〈病〉の表出としての『破戒』―山岳小説論を布置として―
森本隆子
戦時下における、藤村発行『処女地』の女性達 永渕朋枝
島崎藤村『山陰土産』論 「素人」の旅の記録とその戦略性 栗原悠
■研究消息(平成二十七年三月~平成二十八年五月) 細川正義
第43号(2015年9月)
■論文
〈底辺〉から歴史を見る―田村栄太郎の『夜明け前』批判― 中山弘明
藤村にみる国際性―『新生』を中心に― 藤岡加世子
■新刊紹介
宮下襄著『テーヌ管見 私の『英国文学史』
―藤村研究のためのノート』によせて 村上文昭
■研究消息(平成二十六年三月~平成二十七年五月) 細川正義
第42号(2014年9月)
■論文
『夜明け前』と福沢諭吉 後藤康二
歴史と歴史文学―服部之總「青山半蔵」を読む― 黒田俊太郎
島崎藤村『新生』と志賀直哉『大津順吉』における男女間の愛
―〈葛藤の文学〉の可能性を踏まえて― モハンマド・モインウッディン
『飯倉だより』の〈光明〉 藤岡加世子
■新刊紹介
水野永一著『大江礒吉の「教育学」に学ぶ』 細川正義
■研究消息(平成二十五年三月~平成二十六年五月) 細川正義
第41号(2013年9月)
■論文
藤村文学の帰趨―霊肉二元の葛藤と展開― 伊狩弘
『若菜集』におけるキリスト教の受容とその限界 崔順育
『破戒』における救済及び差別社会への徹底的闘争
―キリスト教の立場から― 劉金挙
『新生』における芸術表現 韻文がもたらすもの 藤岡加世子
■資料
小柴錦侍と宮代四之介・「石川三四郎と藤村」の補遺
―『暁星』のあとをたどって― 宮下襄
■書評
中山弘明著『戦間期の『夜明け前』―現象としての世界戦争』 関谷由美子
小林明子著『島崎藤村 抵抗と容認の構造』 神田重幸
森本隆子著『〈崇高〉と〈帝国〉の明治―夏目漱石論の射程』 永渕朋枝
細川正義著『島崎藤村文芸研究』 髙阪薫
■研究消息(平成二十四年三月~平成二十五年三月) 細川正義
第40号(2012年9月)
■論文
『破戒』の中の〈崇高〉―ホモソーシャル連続体の生成と勝利― 森本隆子
島崎藤村の作品における〈海〉の意味―『海へ』を中心に― 任苔均
『三人』の世界観 藤岡加世子
小説『夏草』の周辺―『女学雑誌』での位置づけ― 宮下襄
『或る男の話』論 森英一
■資料紹介
『藤村全集』感想集、童話集の初出 永渕朋枝
■新刊紹介
佐藤三武朗著『くれない燃ゆ唐人お吉』
■研究消息(平成二十三年四月~平成二十四年三月) 細川正義
第39号(2011年9月)
■論文
藤村の労働観、農民観と文芸の成立―長詩「農夫」をめぐって― 神田重幸
『新生』第二巻の〈芸術〉表現
―翻訳詩「アベラールとエロイーズ」との関連― 藤岡加世子
『安曇野』に描かれた藤村 下山孃子
研究ノート・島崎藤村と澤木四方吉 三輪眞理子
■書評・新刊紹介
水本精一郎著『島崎藤村研究―詩の世界』 神田重幸
水本精一郎著『島崎藤村研究―小説の世界』 瓜生清
村上文昭著『藤村から始まる白金文学誌』 小林明子
神田重幸著『島木赤彦論 文芸の成立と歌風の展開』 新井正彦
佐藤三武朗著『日本巨人伝 山田顕義』 及川和男
■研究消息(平成二十二年四月~平成二十三年三月) 細川正義
第38号(2010年9月)
■論文
監獄の『夜明け前』―読書行為と作劇法― 中山弘明
藤村「水彩画家」論―感覚表現を中心に― 任苔均
島崎藤村『新生』―<他人>の戦争― ホルカ イリナ
藤村と運命(二)―「『生』の皮肉」を中心に―(承前) 八木庸夫
■資料
石川三四郎と藤村―及び宮代青年の事― 宮下襄
藤村の書簡と全集未収録作品 宇田川昭子
■書評
Saburo Sato “Shakespeare’s Influence on Shimazaki Toson” 目野由希
掛川邦男著『島崎藤村の余韻―ゆかりの地と人々を訪ねて』 細川正義
第37号(2009年9月)
■論文
「夜明け前」の回想と習俗の時間 後藤康二
<海>への関心―『若菜集』と仙台― 小林明子
『夜明け前』の”三蔵”と宮川寛斎
―島崎正樹(重寛)の自筆歌稿にみる― 鈴木昭一
■故 藪禎子先生 追悼文
「よのなか」に教えられ 髙阪薫
深悼 藪禎子先生 鈴木昭一
藪禎子先生と私 宇野憲治
親しい人 川島秀一
藪先生への感謝 下山孃子
藪禎子先生を悼む 鈴木昭一
二行の「年賀状」 千葉宣朗
藪禎子先生追悼 橋浦史一
藪禎子先生を偲んで 細川正義
藪禎子先生ありがとう 牧野式子
■書評
金貞恵著『藤村小説の世界』 任苔均
伊狩弘著『島崎藤村小説研究』 下山孃子
■研究消息(平成二十年三月~平成二十一年三月) 細川正義
第36号(2008年9月)
■論文
『春』試論―岸本の<恋>の行方を中心に― 任苔均
藤村と運命(一)―「『生』の皮肉」を中心に― 八木庸夫
■資料
旧東北学院労働会と川合山月関係新資料
―山月手書き塾生心得、同日課日程表、塾生部屋割り表等― 川合道雄
■感想
二〇〇七年島崎藤村学会・大韓民国日本語文学会 国際学術大会に参加して
徐載坤・金貞恵
■書評
高橋昌子著『藤村の近代と国学』 友重幸四郎
村上文昭著『島崎藤村『山陰土産』の旅』 大田正紀
Michael k.Bourdaghs “The Dawn That Never Comes
Shimazaki Toson And Japanese Nationalism” 目野由希
■研究消息(平成十九年三月~平成二十年三月) 細川正義
第35号(2007年10月)
■論文
『家』論―「破壊(ぶちこわ)したい」ということ― 友重幸四郎
島崎藤村『家』論―「新しい家」の可能性 出光公治
「東方の門」執筆前の藤村 目野由希
* *
『夜明け前』と『安政見聞誌』―天変地異(地震)をめぐって― 水野永一
≪資料探索≫大手拓次と藤村―拓次の日記などにより― 宮下襄
■追悼
追悼 剣持武彦先生 鈴木昭一
追想 藪禎子
追悼 剣持武彦先生を偲んで 小池健男
剣持武彦先生を偲んで 神田重幸
剣持武彦先生との思い出 金貞恵
■書評
小池健男著『藤村とルソー』 今橋映子
村上文昭著『耕治人とこんなご縁で』 千葉宣朗
■研究消息(平成十八年三月~平成十九年三月) 細川正義
第34号(2006年9月)
■論文
ことばのかたち・ことばのおもい―藤村詩の言葉を読み直す― 島村輝
若き藤村とシェイクスピアの比較情詩考
―『ヴィーナスとアドーニス』の日本受容をめぐって― 平辰彦
島崎藤村「嵐」読解の試み―感覚表現を中心に― 任苔均
『うたゝね』論―西鶴との関連で― 稲垣安伸
歌人際真崎正樹―志す千里の五百重山― 堀進
■書評
川端俊英著『島崎藤村の人間観』 川島秀一
下山孃子著『島崎藤村 人と文学』 剣持武彦
梅本浩志著『島崎藤村とパリ・コミューン』 出光公治
■研究消息(平成十七年三月~平成十八年三月) 細川正義
第33号(2005年10月)
■論文
藤村とユーモア 八木功
〈矯激〉の心と〈中庸〉の心
―『文学界』〈第二期〉に関する一考察― 五十里文映
島崎藤村「破戒」の結末部に関する一考察 相川直之
■第三十一回新崎藤村学会全国大会記録
「妻籠大会」での発表者について 鈴木昭一
藤村に関わる祖母ゆふの想い出 林文二
木曽南部における島崎氏の位置付けについて 遠山高志
おいとばあとこま様 松川金作
回想 島崎こま子さん 磯村道代
こま子さんの思想 古畑和一
■追悼
故 伊東一夫先生 追悼
故伊東一夫先生を偲ぶ 鈴木昭一
伊東一夫先生追悼 剣持武彦
〝ひとすじの道〟を歩まれて 神田重幸
未完の『藤村伝』 千葉宣朗
簡素な人生 川島秀一
〝晩白柚〟の香りに寄せて 細川正義
伊東先生の思い出 市川妙子
故 水本精一郎先生 追悼
故水本精一郎先生を偲ぶ 鈴木昭一
追悼 水本先生 藪禎子
水本精一郎先生を悼む 高阪薫
瑠璃光寺への思い 鈴木昭一
水本精一郎先生 橋浦史一
万年青年、水本精一郎先生 宇野憲治
彷彿される「文学界」の群像 大田正紀
■書評
川島秀一著『表現の身体 藤村・白鳥・漱石・賢治』 宇野憲治
『安曇野の内と外』編集員会・編『安曇野の内と外―歴史・風土・文化』
出光公治
■研究消息(平成十六年四月~平成十七年三月) 細川正義
第32号(2004年9月)
■論文
『破戒』における「社会の罪人」 高橋昌子
『春』における青木から岸本への継承の意義―透谷における〈想世界〉と
〈実世界〉との価値の相克を中心に― 出光公治
微風から嵐へ―『明日』を中心として― 伊狩弘
帰国後の岸本―『新生』への一視点― 友重幸四郎
島崎藤村と房州 小此木忠七郎の研究 千葉宣朗
■書評
佐藤三武朗著『島崎藤村『破戒』に学ぶ―いかに生きる』 橋浦史一
村上文昭著『ヘボン物語』 剣持武彦
岸規子著『田山花袋作品研究』 五十嵐伸治
及川和男翻刻・編『明治女学校生徒 佐藤輔子の日記』 細川正義
■研究消息(平成十五年三月~平成十六年三月) 細川正義
第31号(2003年9月)
■論文
日本文学史上の島崎藤村 剣持武彦
島崎藤村の人と文学 鈴木昭一
『巡礼』のナショナリズム的解釈の可能性 金貞恵
島崎藤村『若菜集』論―キリスト教を踏まえた恋愛詩と
〈春〉の詩の浪漫性を中心に― 出光公治
島崎藤村の恋愛観に関する一考察
―『春』に表れる「懐剣」の象徴性を中心に― 朴承柱
巴金の『家』、藤村の『家』―旧家の捉え方をめぐって― 趙昕
『ある女の生涯』における狂気 任苔均
■書評
八木功著『島崎藤村と英語』 鈴木昭一
宮内俊介著『田山花袋全小説解題』 宇田川昭子
■研究消息(平成十四年四月~平成十五年三月) 細川正義
第30号(2002年9月)
小特集 藤村と透谷
透谷から藤村へ、あるいは藤村から透谷へ 佐藤泰正
「春」の背景―『透谷全集』と風葉「青春」― 出原隆俊
透谷と藤村の関係において『春』を読む 剣持武彦
「東方の門」構想の原基
―藤村の中の魯迅とそして「第二の春」― 水本精一郎
■シンポジウム
藤村と透谷―『春』を読む(司会者から) 高阪薫
異端のキリスト者・福井松湖の生涯
―北村透谷・星野天知との交友を通して― 尾西 康充
* *
『桜の実の熟する時』における〈母性〉のありよう
―大正から顧みた明治二十年代の一断面― 李志炯
『ある女の生涯』論―ある女の生涯・〈夜明け〉前― 細川正義
『ある女の生涯』と「狂気」について 山下英一
『夜明け前』と長谷川如是閑の国学論・ファシズム論 高橋昌子
■追悼
笹渕先生をしのびて 伊東一夫
■研究消息(平成十三年四月~平成十四年三月) 細川正義
第29号(2001年9月)
■論文
二十世紀人・島崎藤村 剣持武彦
国際化の中の島崎藤村 小池健男
国際化の中の藤村文学―外国の大学で『破戒』を教えて 髙阪薫
韓国における島崎藤村研究 金貞恵
国際化の中の藤村―欧米の場合― マイケル・ボーダッシュ
藤村と東京音楽学校 下山孃子
藤村の『春』と巴金の『春』―恋と旧家をめぐって― 林寄雯
* *
藤村とラスキン―「破戒」を中心として― 八木功
『破戒』における零落と堕落の位相 任苔均
『新生』の内なる透谷 永渕朋枝
■書評・新刊紹介
平林一著『島崎藤村/文明論的考察』 剣持武彦
北條浩著『島崎藤村『夜明け前』 リアリティの虚構と真実』 鈴木昭一
■研究消息(平成十二年四月~平成十三年三月) 細川正義
第28号(2000年9月)
■論文
島崎正樹(『夜明け前』の青山半蔵)の教養と思想
―山上家・浅見家蔵の自筆遺稿を中心に― 鈴木昭一
『女学雑誌』時代の藤村・その一考察
―大須賀亮一、孤女学院と作品「故人」― 宮下襄
山上家所蔵の二枚の短冊―藤村と岩村― 高橋章則
学芸への愛慕の人・藤村―ラスキン『近代絵画論』と藤村文学― 剣持武彦
『家』の宗蔵について 趙昕
藤村と西鶴―『ある女の生涯』を中心に―稲垣安伸
『夜明け前』と英吉利使節エルジンの日本 山下英一
『夜明け前』信濃・国学の志士―角田忠行と倉沢義髄― 前島新助
■書評
伊東一夫・青木正美編著『島崎藤村コレクション』四部作 剣持武彦
藤一也著『島崎藤村「東方の門」』 細川正義
及川和男著『藤村永遠の恋人 佐藤輔子』千葉宣朗
島崎藤村学会編『論集 島崎藤村』 平林一
東栄蔵著『大江磯吉とその時代―藤村「破戒」のモデル―』 水本精一郎
■研究消息(平成十一年四月~平成十二年三月) 細川正義
第27号(1999年9月)
■論文
藤村に於ける『落梅集』の位置 岸規子
「旧主人」論―藤村と小諸― 小林明子
島崎藤村「旧主人」論―お定の覚醒の物語として― 出光公治
島崎藤村『破戒』と廉想渉『万歳前』
―〈父性〉と〈旅〉を中心に― 任苔均
小諸義塾の島崎春樹先生―教え子の目に映った教師像― 鈴木昭一
藤村と英語―二十代の翻訳について― 八木功
藤村における「簡素」の美 岩居保久志
■追悼
岡林清水氏を悼む 水本精一郎
■資料・報告
座談会『東金・藤村・私たち』 千葉宣朗
藤村と中澤臨川 水野永一
■書評
新保邦寛著『独歩と藤村』 神田重幸
稲垣安伸著『藤村の中の芭蕉』 宇野憲治
関谷由美子著『漱石・藤村〈主人公〉の影』 岩見照代
■研究消息(平成十年四月~平成十一年三月) 細川正義
第26号(1998年9月)
小特集 詩の時代
〈恋愛のエロティシズム〉表現の生成
―北村透谷・島崎藤村による「感性共有圏」のもたらしたもの― 清水均
『若菜集』私見 岸規子
藤村と俗謡―『新生』原稿に触れつつ― 下山孃子
* *
藤村と函館―栗本鋤雲・亀井勝一郎をめぐって― 安東璋二
『東方の門』の〈幸運〉 小池健男
島崎藤村における文学的主題―未完作品『東方の門』の追求― 岩居保久志
■史料紹介
藤村記念館蔵 大脇信興自筆「年内諸事日記帳 三拾番」(明治二年)〈翻刻〉
―その一― 鈴木昭一
■書評
佐々木雅發著『島崎藤村―「春」前後―』 剣持武彦
下山孃子著『島崎藤村』 中山弘明
■研究消息(平成九年四月~平成十年六月) 細川正義
第25号(1997年9月)
藤村の到達―オオ、倅共か、今日は。― 秦恒平
「事業」と「実業」の間―『春』から『桜の実の熟する時』へ― 高橋昌子
藤村と明治学院校歌 村上文昭
「破戒」―丑松の旅立ちを追って― 稲垣安伸
変動期社会と伝統家族の没落―『家』と『三代』を中心に― 金貞恵
■随想
藤村における「おばあさん」 青山昌二
■資料
千葉県館山市所在の加藤省三の土地について
―『藤村・妻への手紙』をめぐって― 千葉宣朗
『夜明け前』書簡二通―半蔵より山上七郎左衛門への手紙― 前島新助
■書評
平岡敏夫・剣持武彦編『島崎藤村 文明批評と詩と小説と』 高阪薫
栂瀬良平著『島崎藤村研究』 橋浦史一
松井千枝著『藤村の妻島崎冬子・お冬―わたしの―』 千葉宣朗
■研究消息(平成八年二月~平成九年五月) 細川正義
第24号(1996年9月)
島崎藤村の文学 粟津則雄
「うたたね」論 剣持武彦
『春』に於ける事実と虚構―西行・芭蕉・透谷そして鑑三― 水本精一郎
島崎藤村―批評の姿勢― 小池健男
島崎藤村の文明論―『夜明け前』から『東方の門』へ― 平林一
藤村とゲーテ―「世界文学」をめぐって― 藤一也
藤村と一関 及川和男
■資料
『夜明け前』と島崎重寛自筆「日記」(断簡)付翻刻 鈴木昭一
■書評
佐々木邦著『文彦 啄木 藤村』 神田重幸
和田謹吾著『島崎藤村』 剣持武彦
■研究消息(平成七年四月~平成八年三月) 細川正義
第23号(1995年9月)
■研究
節子の手紙―『新生』・〈言葉〉の獲得をめぐって― 川島秀一
『新生』のもう一つの発表動機―「閉閑之説」との関連で― 稲垣安伸
『夜明け前』の「山上家」追考 前島新助
『夜明け前』と横浜・神奈川 大森秀雄
『東方の門』と「桃林和尚廻国日記」(写し) 鈴木昭一
国語教育の観点から見た「初恋」「千曲川旅情の歌」 大河原忠蔵
「平和の日」考 市川浩昭
藤村の身体観に関する一考察 青山昌二
■資料
『三人』のモデル 藤田裕紀
■書評
高橋昌子著『島崎藤村 遠いまなざし』 水本精一郎
渡辺廣士著『島崎藤村を読み直す』 小池健男
杉山直著『八木家の娘たち』 伊東一夫
■研究消息(平成六年二月~平成七年五月) 細川正義
第22号(1994年9月)
特集 藤村と女性
藤村の文芸における「生と女性」のありかた 伊東一夫
「親類」の目―藤村と妻をめぐる虚構― 高橋昌子
新考 佐藤輔子の軌跡と残影 大谷鐵弥
女性における〈自由〉と家庭
―「母」「刺繍」「〔ヤマ〕サの愛妾」について― 小林明子
節子論のために―「罪の華」の位相― 岩見照代
藤村の愛弟子 鷹野つぎの文学 東栄蔵
■随想
島崎家と東濃地方 杉山直
追悼 三木利英さんの死を悼む 岡林清水
■資料
槌馬屋資料館蔵 島崎重寛(正樹)自筆遺稿
(写本・短冊・和歌襖・掛物・その他) 鈴木昭一
全集未収録資料を中心に
―藤村記念館蔵自筆原稿、及び「婦女新聞」― 永渕朋枝
■書評
今橋映子著『異都憧憬・日本人のパリ』―藤村文学への新しい視角の発見・
近代日本比較文化史研究の一成果― 剣持武彦
吉田達志著『日本近代の素描―文学者の目を通して』を読む 岡林清水
■研究消息(平成五年三月~平成六年三月) 細川正義
■インフォメーション
川越、不染亭の集い 市川妙子
第21号(1993年8月)
小特集 信州と藤村
藤村の感想集にみられる信州 神田重幸
『夜明け前』の風景を追って―木曽川とともに― 新井正彦
『夜明け前』の世界と「峠」―「十曲峠」と「馬籠峠」を中心に― 千葉宣朗
■研究
島崎藤村における信仰の構 伊東一夫
■資料紹介
島崎重寛(正樹)自筆歌稿「許々呂婆世長歌諄辞」 鈴木昭一
藤村資料一つ二つ(大磯町郷土資料館蔵ほか) 市川浩昭
■書評
並木張著『小諸時代の藤村』 千葉宣朗
■研究消息(平成四年四月~平成五年三月) 細川正義
■インフォメーション 秋山繁雄
第20号(1992年9月)
■研究
藤村の詩と聖書 伊東一夫
島崎藤村『新生』と志賀直哉『暗夜行路』
―日本自然主義克服への二つの途― 剣持武彦
『新生』論のために―『処女地』の周辺― 岩見照代
藤村「春」と孤蝶「片羽のをしどり」―月下江声を聞きて― 岡林清水
『春』論Ⅰ―小説の絵画性と象徴性をめぐって― 高橋昌子
「沈黙」が語るもの―渡仏の決意直前の藤村― 水本精一郎
藤村と芭蕉 藤一也
『夜明け前』の島崎重寛(正樹)の和歌 鈴木昭一
藤村と東京―作品に見る藤村と東京― 橋浦史一
■資料
藤村の足跡を東京に歩いて 三橋榮子
■書評
William E, Naff: Chikuma River Sketches 平林武雄
■研究消息(平成三年四月一日~平成四年三月) 細川正義
島崎藤村研究既刊総目次(創刊号~第十九号) 秋山繁雄
第19号(1991年9月)
研究
〈声〉の演技―『若菜集』における抒情の方法 清水均
藤村・山辺・「三人」 武居雅夫
山辺の旅にきた藤村の思いをめぐって 水野永一
随想
藤村先生の想い出 加藤一朗
パリ・藤村・ロッセ女史 高坂薫
資料 『藤村全集』逸文紹介 浦西和彦
書評
笹淵友一著『小説家島崎藤村』 伊東一夫
William E, Naff(tr.): Before the Dawn 鈴木昭一(長野県)
里見倫夫著『島崎藤村と下仁田』 神田重幸
研究消息(平成二年三月~同三年五月) 細川正義
第18号(1990年9月)
論文
『桜の実の熟する時』モデル考―繁子・勝子を中心に 斉藤和人
『破戒』における〈告白〉―社会に対しての意義 小林明子
藤村と諏訪 北沢実
島崎広助の姿勢 杉山直
随想
藤村と歴史と私 加藤一朗
藤村先生と下諏訪の宿 岩波時雄
大会所感
木曽福島の全国大会に出席して 秋山繁雄
臨地研究に参加して 柿沼聡子
研究消息(平成元年四月~同二年三月) 川島秀一
第17号(1989年9月)
〈小特集『夜明け前』〉
『夜明け前』と京都的伝統―食文化を中心に 伊東一夫
『夜明け前』の「草叢」をめぐって 高橋章則
『夜明け前』論―農民へのまなざしについて 高橋昌子
追悼 嘆きのなかの荘重な夢―水谷さんを悼む 垣田時也
史料 「桃林和尚遺稿 下」 鈴木昭一
書評 森本貞子著『冬の家』の批評 伊藤一夫
大会所感 作品と作家のあいだ
―昭和六三年第一五回全国大会見聞記 今橋映子
臨地研究に参加して 市川妙子
研究消息(昭和六三年四月~平成元年三月) 川島秀一
第16号(1988年8月)
島崎藤村 告白と自由の位相―丑松と近代精神 佐藤三武朗
至福の時間―ビュヴィス・ド・シャヴァンヌと藤村 今橋映子
心象風景としての磯部温泉―藤村と旅館『三景楼』 千葉宣朗
『破戒』の評価と文学教育 石出恵豊
追悼 故工藤英一先生 秋山繁雄
資料 「桃林和尚遺稿上」 鈴木昭一
藤村未発表書簡 宇田川昭子
書評 高坂薫著『藤村の世界―愛と告白の軌跡―』 水本精一郎
川島秀一著『島崎藤村論考』 飛田文雄
鈴木昭一著『夜明け前』研究 剣持武彦
研究消息(昭和六二年四月~六三年三月)
第14・15合併号(1987年6月)
〈特集 昭和の藤村〉
島崎藤村ノート―『夜明け前』とハリスの「口上書」 鈴木昭一
島崎藤村「東方の門」論 剣持武彦
中勘助と島崎藤村―中勘助における藤村理解 市川浩昭
現代文学の現代的課題
―「家」及び「新生」を中心とする現代文学への係わり 竹沢克夫
島崎藤村と沙翁(その一)―『悲曲 琵琶法師』の構造分析 佐藤三武朗
藤村における「写生」の原点―不折、子規、漱石との関係を中心に 小林一郎
『春』に於ける思想と美術の形式 関恭治
資料 藤村書簡四葉
書評 小林一郎著『島崎藤村研究』
研究消息(昭和六〇年一〇月~六二年三月)
第13号(1986年3月)
「若菜集」の二元的風土―風土と文学 岡林清水
島崎藤村ノート―『夜明け前』の暮田正香 鈴木昭一
藤村の散文における英語の影響 その二 英語表現との類似 八木功
『春』の文体試論 揚承淑
『破戒』の成立(五)―天皇制の両極構造と言辞の道 栂瀬良平
「ルウソオの『懺悔』中に見出したる自己」
―幻の《秀才文壇》を求めて 小池健男
「大和言葉の碑文」補遺 北川忠彦
随想 島崎藤村のことば 大山澄太
資料 藤村の未発表書簡―藤村と実三 宇田川昭子
新刊紹介 伊藤一夫
第12号(1984年12月)
〈特集「新生」の考察〉
■研究
『新生』におけるアベラールとエロイーズ 高坂薫
「新生」の構造 細川正義
『新生』論―その「構想」の特色について 橋浦史一
藤村とリモオジュ(付 ベエル・ラシェーズ墓地) 森田実歳
藤村「山陰土産」紀行―腰骨の強さといのちの輝き 大田正紀
島崎藤村の「大和言葉の碑文」について 北川忠彦
『破戒』の成立(四)―天皇制の両極構造と言辞の道 栂瀬良平
■資料
『現代自選詩集』 伊東一夫
■最近の藤村研究文献紹介
第11号(1983年12月)
〈特集「家」の考察〉
■研究
『家』―お種を中心に 鈴木昭一
『家』についての私見 スザンヌ・ロッセ
『家』小論 佐々木浩
藤村における自然(二)―比較思想的考察 両角克夫
藤村の散文における英語の影響その一 無生物主語の構文について 八木功
『破戒』の成立(三)―天皇制の両極構造と言辞の道 栂瀬良平
■回想
思い出の記 奥田豊
■資料
小諸時代の藤村書簡 伊東一夫
■新刊紹介
第9・10合併号(1982年8月)
〈創刊十号記念特集―「春」の考察―〉
藤村文学におけるルネサンス意識―『春』を中心にして 剣持武彦
「春」に見る愛の行方 橋浦史一
『春』の表現について 鳩貝久延
新聞小説『春』の読者層 池上研司
藤村における女性像の造型について―『春』の峰子の場合 伊東一夫
■研究
島崎藤村の教師たち―『桜の実の熟する時』を中心として 秋山繁雄
信州教育と小諸義塾 (故)萩原三博
■回想
島崎藤村 大西伍一
■随想
春を待ちつつ 大山澄太
■会員からのリポート
■資料
「小学読本批判座談会」について」 伊東一夫
■新刊紹介
■報告
島崎藤村研究会大会報告 佐藤茂・池上研司
昭和五十五年度会計報告
第8号(1981年12月)
■研究
藤村文芸の一領域の成立について 飛田文雄
「破戒」の成立(二)―天皇制の両極構造と言辞の道 栂瀬良平
天理図書館島崎藤村自筆書誌(改稿)
―藤村全集未収資料の紹介を主として 宮嶋一郎編
■会員のたよりから
■資料
「五庄屋」 伊東一夫
■新刊紹介
■報告
島崎藤村研究会大会報告 池上研司
昭和五十四年度会計報告
島崎藤村研究貝彙報
第7号(1981年5月)
■研究
藤村『新生』序の章―叙事詩的小説への構想 剣持武彦
島崎藤村の江口定條 工藤英一
藤村の「第二の春」 和田謹吾
藤村・渡欧時代の内面経路
―『仏蘭西だより』・『エトランゼエ』を中心に 瓜生清
藤村における自然―比較思想的考察 両角克夫
『破戒』の成立(一)―天皇制の両極構造と言辞の道 栂瀬良平
「水彩画家」試論 高橋昌子
■資料
藤村のプロフィール
「北村透谷」(国史辞典) 後藤康二
「朝の鏡」より 中島芳子
■新刊紹介
第6号(1980年9月)
■研究
島崎藤村の文学と「時」 笹淵友一
「おえふ」私考―『若菜集』の世界形成(一) 水本精一郎
「逃げ水」論―禁忌侵犯をめぐって 藤一也
「草枕」論―春形象の意義を中心に 大田正紀
藤村の「うすごほり」「うたゝね」(詩群総題)の意味 橋浦史一
『若菜集』の一面―「落花流水」の用法をめぐって 神田重幸
『若菜集』の成立―「ことしの夏」・その自然観をめぐって 川島秀一
■回想
『若菜集』の思出 宮口しづえ
静子夫人の思出 伊東一夫
■資料
藤村詩の英訳二篇 水谷昭夫
「鷹野つぎ歌集」より 鷹野つぎ
■新刊紹介
■報告
島崎藤村研究会大会報告 池上研司
昭和五十三年度会計報告
第5号(1979年12月)
■研究
藤村の透谷像―透谷像の変容とその思想的背景 高坂薫
島崎藤村と吉江孤雁 水野永一
■回想
妻籠の思出 (故)田中ひさ
■紀行
吉野路を辿る 大平由美子
■創作
旅の垢 (故)中島芳子
■資料
藤村の談話二篇―「文芸懇話会に就て一言」と
「日本の映画界は文芸映画製作に尚早」 山内祥史
■新刊紹介
第4号(1979年5月)
■研究
藤村詩と外国文学―「吾胸の底のここには」をめぐって 後藤弘
「千曲川のスケッチ」論考―「原スケッチ」を求めて 宇野憲治
『春』の世界 細川正義
■回想
見聞余録 (故)津金直助
■資料
藤井宣正日記(二) 三井文彦
■私の研究計画
佐々木浩 吉村善夫
■報告
島崎藤村研究大会報告 池上研司
島崎藤村研究会彙報
第3号(1978年11月)
■研究
藤村「春」の考察 笹淵友一
島崎藤村ノート―『夜明け前』の王滝・太平街道考 鈴木昭一
『家』成立考(二)―近代と「もののあはれ」 栂瀬良平
■紀行
赤壁―北佐久素描 〔木青〕木勇
「椰子の葉蔭」紀行 三井文彦
■回想
藤村と花袋に逢ふまで 蒲金兼次郎
■資料
島崎藤村と川越―晩年の藤村と加藤家の人々 尾崎勝美
■私の研究計画
青山昌二 橋浦史一 藤一也 松井寿市 両角克夫 和田謹吾
■書評と新刊紹介
■報告
島崎藤村研究大会報告 神田重幸
第2号(1977年8月)
■研究
『緑葉集』から『破戒』へ―作品構成の関連性をみる 高坂薫
『家』成立考(一)―近代と「もののあわれ」 栂瀬良平
『家』における虚構性の問題 伊東一夫
『新生』におけるヨーロッパと日本 両角克夫
藤村と神戸 その二の二 垣田時也
島崎藤村「夜明け前」への一視点 剣持武彦
■回想
島崎藤村 (故)柳沢健
■資料
聖書学館とジョン・ブラウン 平林武雄
藤村と独歩接近の時期をめぐって 小林一郎
藤井宣正日記(印度穴探検日記)について 三井文彦
『破戒』に描かれた蓮華寺について 佐藤謙二
最近の研究文献
■報告
島崎藤村研究大会報告 神田重幸
創刊号(1976年1月)
発刊のことば
■研究
島崎藤村ノート―「人生従軍記者」について 鈴木昭一
島崎藤村の詩法―「若菜集」の成立 野山嘉正
藤村と神戸 その二 垣田時也
刀工・堀井来助胤吉伝 奥村粂三
■紀行
パリと藤村 伊東一夫
■回想
藤村の一面 矢野峰人
漫筆「藤村詩集」 市村宏
藤村先生 (故)山崎斌
■創作
泥中に蠢く (故)浦野芳雄
■資料
藤村の「家」に因む秦家の人々 堺浩
島崎正樹および吉村忠道関係資料について 山田貞光
藤村の「雲」が発表された「天地人」 うえだあきら
復原された藤村旧宅 工藤英一
鷹野つぎ日記 (故)鷹野つぎ
最近の研究文献
■報告
島崎藤村研究大会報告 神田重幸
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